首都圏の社会人は、毎日都心の会社に出勤するという方が多数でした。

地方出身でも、職住近接で東京に住まいを構えるのは、社会生活するうえで都合が良かったからです。

昨年の今頃はここまでリモートワークが浸透するとは全く予想が出来ませんでした。

私が接客したお客様は「週に1回出社する」という方が多いです。直近では「年に1回出社すればいい」という方がいて正直驚きました。また、リモートワークは大企業から中小企業にも浸透しているようです。

私毎で恐縮ですが、大学生の娘は令和2年度に登校したのは健康診断の一日だけで授業は全てリモートでした。

平日の昼間は会社や大学にいた人達にとって、

「自宅が職場や教室になってしまった」という大きな変化がありました。

「子供はパパがいつも家にいて嬉しそうだが、仕事する部屋が無くて戸建てを購入することにした」

「都内の賃貸に住み続けるつもりだったが、思い切って家を買おうと思った」という方が急増しました。

実際に接客した方の話では、

「（地方出身で東京の賃貸に住んでいる）神奈川より安く、千葉と比較検討したが、埼玉は適度に田舎で住みやすそう」

「（神奈川出身で神奈川に住んでいる）新宿から同心円上で見ると埼玉が圧倒的に割安だと思う」

「東武スカイツリー線沿線は首都圏のサラリーマンに無理なく払えるローンが組める、教育費にお金がかけられる」

一都三県で、「安く、広い」戸建てを探すと埼玉の割安感が大きいことが人気のようです。

尤も、私が接客した方は「埼玉で家を買う」という方ばかりなので、千葉や神奈川のことはよくわからないので、あくまで参考程度です。

東京脱出の流れは、埼玉の建売不足の状況を招いており、完成前の建売が売れることが当たり前で、更地の建売まで売れるようになっています。

昨年までは、余程立地が良くなければ「完成前の建売住宅」が売れることはなかったことを考えると流れが変わったと感じます。

物件が足りない状況は今しばらく続きそうですが、飯田グループやケイアイスター等の大手ビルダーさんは積極的に建売を作っていますから夏ごろには、需要と供給が見合うようになると思います。

《この記事を書いた人》

桜コンサルティング代表　菅弘之　

宅地建物取引士　2級ファイナンシャルプランニング技能士

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