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転職すぐに住宅ローンは組めますか?

結論:組めるけど条件が悪くなります

転職直後に住宅ローンを借りたい
勤続3か月で住宅ローンは借りられるのか

勤続年数1年以上の銀行が多い

銀行は勤続1年以上を住宅ローンの条件にしているところが多く、勤続年数が足りないとどんな理由があってもダメなところと、こんな人なら貸しますというところがあります。過去には「経験を生かしてステップアップ転職をした」「公務員になった」「国家資格を持つ専門職」という方がローンに通ったことはありますが一般的には難しいです。1年間勤務してからか、転職前に家を買うのが良いでしょう。

とは言っても「もう転職しちゃったし今すぐ家を買いたい!」という方は多いので、勤続年数を問わない住宅ローンをいくつか案内します。

勤続年数を問わない住宅ローン

まずは、フラット35があります、保証料不要で初期費用が少なく借入できること、長期固定で借入したい方に向いています。一方「低金利な変動金利で借入したい」「団信保険を充実させたい」という方には向きません。

 

ソニー銀行も勤続年数を問いません、産休、育休の方も申し込めます。住宅ローンの完済年齢が84歳までと転職したての中高年の方も長期ローンが組めます。但し年収条件は400万円以上、配偶者の収入合算はペアローンのみとなります。また、ローンの申し込みから融資まで1月半はかかるので、新築建売の購入には使えないです(建売は売買契約から引き渡しまで3~4週間以内が多い)

他にもネット銀行の多くは勤続年数を条件にしていません(じぶん銀行等)条件が合えば審査の申し込みをしてみましょう。

 

新生銀行は「転職後まもない方でもお申込み可能!」ですが、前職から通算して2年以上の勤務実績、自営業は業歴2年以上が条件です(2年無くても審査申し込みはできますが…)

 

勤続6か月以上ならば、イオン銀行が審査申し込みを受け付けてくれます。

 

メガバンクは勤続年数を条件にしていませんが、審査は厳しいです。


勤続1年を待つとよい理由とは

理由は保証料が高いから

勤続年数が短くても通るローンはあります。

但し、金利の優遇が少なかったり、保証料が高い等、借入れ条件が厳しくなります。

特に保証料は高くなる傾向があります。勤続1年以上なら50万円の保証料が100万円から200万円になったりします。不動産屋や銀行員は「勤続が短いなら保証料は高くなるけど買いたいなら仕方ないよね、家が売れないことにはこちとら仕事にならないし」という認識です。消費者とは大きな隔たりがあります。


保証料が何十万円も少なくなったり、金利の優遇が受けられるかもしれないなら、少し待ったほうがよくないですか?と個人的には思います。勿論お客様の希望に合わせて仕事をします。


不動産は一点物「この物件を買うチャンスは今しかないからいいんです」という方や、「3年後に借り換えるから」と借り換え前提の方もいます。


「勤続1年経ってから買います」という方もいらっしゃいます。


決めるのはあなたです。

《この記事を書いた人》

 桜コンサルティング 菅 弘之(宅建士・2級FP技能士)

埼玉の現役不動産屋です、実務の情報をお伝えしています(守秘義務内で)お気軽にご相談ください。

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