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市街化調整区域の建売住宅、メリットとデメリットは

広い土地が安く買えるのは、理由がある

市街化調整区域とは
市街化調整区域のメリットとデメリット

市街化区域と市街化調整区域とは

都市計画法では、無秩序な市街化を防止し、計画的な市街化を図るため、必要があるときは、都市計画に市街化区域と市街化調整区域を定めることができるとされています。

 

市街化区域とは、既に市街地を形成している区域及びおおむね10年以内に優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域

市街化調整区域とは、市街化を抑制すべき区域とされています。(出典:埼玉県HPより)

 

市街化調整区域は、本来、建物を建てて人が住むことができない区域で、農家が分家して家を建てる等特別な理由が無ければ住宅を建てることはできないとされていました。

 

ところが、規制は緩和され続け、建売業者が販売している調整区域の建売住宅は、誰でも購入でき、住宅ローンも借りられ、再建築もできるようになっています。

人口を確保したい市町村開発で儲けたい建設・不動産業者安くて広い住宅を買いたい消費者のニーズから埼玉県の市街化調整区域には多くの新築建売が建っています。

デメリットを知りましょう

東京に通えて、広い敷地の建売が安く買え、購入後の固定資産税も安いことが埼玉の調整区域のメリットです。

デメリットもしっかり理解してください。

 

・調整区域の新築建売住宅のメリットとは(市街化区域と比較して)

①土地が広い(300㎡以上ある)

②購入後の固定資産税が安い(都市計画税がかからない)

③購入価格が安い(土地価格が安い)

 

・デメリットも知りましょう

①都市ガスではなくプロパンガス

②下水道ではなく、浄化槽

③駅、学校、スーパー、病院等から遠い

④もとは田畑であるため、地盤が悪かったり浸水地域が多い

となります。

 

市街化区域に隣接している調整区域も多くあり、駅、学校、スーパー、病院等が近くにあり利便性が高い立地もあります。

但しそういう立地は、購入希望者が多くそれなりの価格はします。それでも市街化区域より安くて広いです。

市によっては、市街化調整区域の建築を認めない方向に動いているところもあります、

将来再建築の許可が下りるのかどうかも含めて検討しましょう。

市街化調整区域デメリット
市街化調整区域の建売

まとめ

・広い敷地が安く買える~最大のメリットはこれです。庭で野菜を作ったり、ドッグランにしたり、ガレージライフを楽しんだり趣味を楽しむには最高です。

 

・購入後の維持費は、

①プロパンガスは都市ガスの約2.2倍の火力があるとはいえ、都市ガスよりコストが高いこと。

②下水料金は、かからないが、浄化槽の点検・維持費がかかること。

③固定資産税は、市街化区域より安い。

 

・立地環境をよく見る

もとは田畑です、地盤が弱かったり、浸水エリアが多いです。ハザードマップを確認しましょう。

市街化区域に隣接⇒生活施設が近くにある所は人気があり価格もそれなりにするが、お得度高いと思います。

自然に恵まれた環境⇒通勤・通学や日常生活に必要な施設が近くにあるか確認

 

【知っておきたいこと】

市街化調整区域は都市インフラを勧めていく地域ではありません。

人口減でコンパクトシティが推進されていくと、充分な行政サービスを受けられなくなる可能性があります。

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【この記事を書いた人】

桜コンサルティング 代表 菅 弘之 宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー(2級ファイナンシャル技能士)

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