メリットとデメリットを知って上手に利用しましょう

ペアローンとはどんなもの?
ペアローンとは、同一物件に夫婦又は同居親族が互いに連帯保証人となり、それぞれが住宅ローンを借りる方法です。
夫婦、親子等でペアを組めます。
ここでは、よくある夫婦の場合を説明します。
【ペアローン】のチェックポイント5つ
①住宅ローンは、夫・妻の2つのローンで、それぞれローン審査がある。
②ローン手数料は2倍になる。
③団体信用保険は別々に入るので2本になる。
④共稼ぎを継続することが前提、出産・育児はどうするか
⑤不動産は共有、持分は資金を負担する割合で決まる。
例えば、総額3000万円を夫の負担が2000万円、妻の負担が1000万円の場合、夫は2/3、妻は1/3が持分になります。
負担の割合と異なる持分設定をすると、贈与税が発生します。
ポイント①高収入・高額物件でメリットが大きいこと
ペアローンのメリットは
・単独より、ローンを多く借りられる。
・住宅ローン控除が二人分受けられる。最大40万円/年の控除×2人で、合わせて最大80万円/年の控除。
・すまい給付金がそれぞれ受給できる。
・手放すときは、売却益3000万円控除が二人分なので最大6000万円の売却益を控除できる。
※住宅ローン控除が80万円/年、売却益6000万円控除を見てわかるように
メリットは「高額な物件で高収入の夫婦」で大きい。
ポイント②手数料が2倍かかること
夫(妻)単独に比べ、手数料が倍になります。
住宅ローンを選ぶ際に「手数料」を気にされる方は意外と少ないですが銀行手数料、印紙代、登記手数料は結構かかります。
手数料は必ず確認しましょう。
ポイント③夫婦連生団信を検討すること

【団体信用保険】のポイント!
夫婦ともに団体信用保険に加入とは、夫(または妻)が亡くなった後残された人は自分のローンを返し続けるということです。
例えば、夫2000万円、妻1000万円のペアローンの場合、夫が亡くなったら団信保険で夫の借りた2000万円のローンは無くなります。
一方、残された妻は自分のローン1000万円の残債を払い続けなければなりません(逆も同じ)
不安があるならば、ペアローンではなく、フラット35の収入合算や銀行の連帯債務を検討しましょう。
夫婦連生団信を用意している金融機関があります。銀行の連生団信はガン保障付もあります。
どちらかが死亡、高機能障害になると全ての残債がゼロになるのに加えて、
夫婦どちらかがガンと診断されると残債が0になります。
金利0.25%上乗せで加入できます。
ポイント④出産・育児期間の返済計画のこと
二人それぞれのローンを返済していく仕組みの為、産休・育休期間の返済について考えておく必要があります。
通常、産休・育休期間は収入が2/3以下になります、具体的な返済計画を立てておきましょう。
ポイント⑤離婚のデメリットが大きいこと

ペアローンは不動産所有権が共有になるため
離婚は共有を解消する手続きが必要となります。
離婚するときは、
①どちらかが住み続ける(持分の買い取り、または贈与)
②売却
のいずれかになります。
①どちらかが住み続ける場合、残る人は出る人の持分を取得するか、買い手が見つかるまで住む取り決めをする等の方法があります。
予算の都合でペアローンにしたなら、追加ローンを借りることは難しいです。
②売却は、ローン残債をクリアできるかどうかです。
好立地のマンションは売却益が出る一方で、立地の悪いマンションや郊外の戸建ては残債をクリアできず揉めることがよくあります。
まとめ
・夫婦それぞれがローンを組むことで単独ローンより高額な物件が買える。
・住宅ローン控除とすまい給付金が夫婦それぞれで使える。
・どちらかが死亡、高機能障害で残債ゼロになるが、残された方は返済し続けることになる。
⇒ペアローンではない借方を検討してみる(夫婦連生団信等)
・出産、育児をどう乗り切るか。
・「離婚」が大きなリスクになる。
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〈住宅ローンどこに相談するといいのか 夫婦収入合算とは〉
〈この記事を書いた人〉
桜コンサルティング 代表 菅 弘之
宅地建物士、ファイナンシャルプランナー(2級ファイナンシャル・プランニング技能士)
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